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希望の給食―食と農がつむぐ自治と民主主義

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  • 長野県松川町

    自校調理で有機給食に取り組む

    りんご栽培など「果樹の町」として知られる長野県松川町。

    遊休農地に悩む行政、地場産野菜を求めていた栄養士、有機農業に取り組み始めていた生産者。

    多くの人びとが協力し合い、地元産有機の米・野菜を自校調理で子どもたちに届けている。

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    きっかけは遊休農地対策

    長野県松川町では、果樹栽培が盛んである一方で、農家の高齢化や人口減少で徐々に遊休農地が広がり、遊休農地の活用が行政にとって課題となっていた。

    そこで出されたのが、遊休農地を有機農業による学校給食の食材づくりに生かす、というアイディアである。

    給食食材生産者のグループ「松川町ゆうき給食とどけ隊」が結成され、その活動を描いたショート・ビデオ「松川町ゆうき給食とどけ隊の思い・・・」は、農林水産省などが主催する動画コンテスト「サステナアワード2021」で優秀賞(審査員特別賞)を、続く「サステナアワード2022」で「ゆうきの里を育てよう」が消費者庁長官賞を受賞するなど、町の取り組みには町外からも注目が集まっている。

    ●宮下智博さん(松川町 町長)

    “子どもたちの給食っていう着眼点でやったら、色んなジャンルの人たちが同じ方向を向くんじゃないか”

    遊休農地対策をきっかけとして、学校給食を軸にした「ゆうきの里づくり」が進む松川町。長続きする遊休農地活用法を探る中で、「子どもたちの給食っていう着眼点でやったら、色んなジャンルの人たちが同じ方向を向くんじゃないか」と今の取り組みにいたった、と町長の宮下さんは振り返る。

    宮下さんは自身もりんご農家出身で、慣行農業と対立させるようなかたちでなく、地域での有機農業が推進できればと考えている。「慣行農業の皆さんも決してやりたくて農薬をやっているわけじゃない」「世界的な流れを見ても、今までのやり方をそろそろ変えなきゃいけないという転換期に来ている」と想いを語る。

    ●宮島公香さん(松川町 産業観光課)

    “ゼロのところを1にする、2にするは、すぐできる”

    町が有機農業に目を向けるようになったのは、遊休農地を町民に貸し出す「一人一坪農園」の取り組みの中でだった、と町の職員の宮島さんは語る。「有機食材を学校給食に」という声が出る中で、いすみ市の事例も参考に、公益財団法人自然農法国際研究開発センター(略称:自然農法センター)に技術指導を仰いだ。

    町では野菜づくり自体ほとんど行われていなかったが、「ゼロのところを1にする、2にするは、すぐできるな、と思った」と語る。

    それまで「オーガニック(有機栽培)というと、何か特殊なもの」という先入観もあったが、それがいまや給食に出されて、地域の中で回っていることに積極的な意義を感じている、という。

    ●木下めぐ美さん(松川中央小学校 栄養士)

    “食べることってすぐには答えが出ないので、大きくなってから、その答えがどこかで出ていてくれたらいい”

    町が遊休農地の問題を抱えていた一方で、学校給食の現場では、地産地消率の低さが課題になっていた、と栄養士の木下さんは語る。国は「食育」の一環として地産地消を掲げているが、松川町の場合、既存の農地は圧倒的に果樹中心で、「作っているところもなければ入ってくるところもない」状況だったのである。「とどけ隊」による地場産有機食材の登場は、この状況を変えるものだった。

    松川町では、町立のそれぞれの学校に給食室がある自校調理方式(単独調理方式)で給食を提供しており、木下さんは、この強みを生かして、子どもたちに食べものや生産者のことを伝えている。

    「食べることってすぐには答えが出ないので、大きくなってから、その答えがどこかで出ていてくれたらいい」と語る。

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